「何回も履いているのに、かかとに靴擦れができる」「新品のパンプスを履くたびに、数時間で靴擦れが起こる」という人も多いのではないでしょうか。本記事では、靴擦れができる原因や対策、応急処置の方法などを解説します。靴擦れを防ぐ方法を知りたい人や、よく靴擦れができる人はぜひ参考にしてください。
目次
パンプスで靴擦れが起こる理由
靴擦れは、歩いているうちに靴と足が擦れることで起こります。皮膚が赤くなったり擦り切れたりするだけでなく、水ぶくれができたり皮膚がめくれたりして、普通に歩くことすら難しくなるケースも珍しくありません。
では、なぜパンプスを履くと靴擦れが起こるのでしょうか。理由はいくつか挙げられます。
パンプスのサイズと足が合っていない
足のサイズや形に合っていない靴を履くと靴擦れができやすくなります。その理由は2つあります。
- ・靴のなかで足が前方に滑ってしまうため
- ・靴と足の間に隙間があると、足がさまざまな方向へ動いてしまい摩擦が起きるため
靴擦れが起こる原因は、足の長さだけでなく足囲や足幅も関係しています。同じサイズの靴でも、足囲や足幅が違うと足がフィットしないからです。日本の靴のサイズ表記は日本産業規格(JIS)に基づいているので、自分の足のサイズ表記を覚えておくとよいでしょう。
※参考:JISS5037:1998 靴のサイズ|日本産業規格
かかとの形が合っていない
靴によってつま先の形が異なるように、かかとの形も異なります。かかとの深さや角度、細さはデザインによって異なるため、自分のかかとの形と合っていないものを履いていると、摩擦によって靴擦れができてしまいます。
サイズが大きいパンプスを履いている
靴擦れは靴のサイズが小さいことで起こると思ってしまいがちです。しかし、実際は靴のサイズが大きいことで足が不安定になり、靴のなかで動き回ってしまうことで起こります。自分の足のサイズを正しく把握できていないケースや、「少し大きめにした方がよさそう」と、あえて大きめのサイズを選んで起こるケースも珍しくありません。
歩き方のクセがある
歩き方にクセがあり、足の特定部分に力がかかってしまうことで、靴擦れが起こることもあります。特に、いつも左右で靴底の減り方が違う人は、重心が偏っているのかもしれません。
なかには膝が内側や外側にずれていて安定しないケースもあります。いつも決まった場所に靴擦れができる人、どのようなデザインの靴を履いても靴擦れができる人は、重心が偏らないように歩き方を見直してみましょう。
革靴の履きジワが足に食い込む
革靴の場合、履きジワが足の甲や指に食い込んでしまうことも原因のひとつになります。靴の甲の部分が足に沿って折れ曲がることでできるシワが履きジワです。大きめの革靴を履いているとできやすく、折れ曲がった部分が足の甲や指の付け根部分に食い込んでしまいます。
履きジワは靴にとっても大きな負担となります。そのまま履き続けると、ひび割れの原因にもなるため注意が必要です。
パンプスで靴擦れが起こりやすいところ
パンプスによる靴擦れが起こりやすいところは、以下の通りです。
- ・足の裏
- ・かかと・くるぶし
- ・足の甲・指の表側
- ・足の指同士の間
- ・足の親指・小指
自分の足より大きめサイズの靴を履いていると、かかと・くるぶしや足の裏、足の甲や指の表側に靴擦れが起こりやすくなります。歩くたびに靴のなかで足が滑り、摩擦が生じてしまうからです。
反対にサイズの小さい靴を履いていると、圧がかかったり爪が食い込んだりすることで、足の指同士の間に靴擦れが生じやすくなります。足の親指または小指は、靴のサイズが大きくても小さくても靴擦れが起きやすい部分です。
パンプスで靴擦れができたときの応急処置
パンプスで靴擦れができたときは、悪化を防ぐために応急処置をしましょう。
絆創膏を貼る
傷口から雑菌が入らないよう、傷口に絆創膏を貼ります。絆創膏を貼っておくと悪化を防ぎ、痛みも感じづらくなります。
絆創膏はガーゼが付いているタイプで、粘着性が高く滑りにくい素材のものを選びましょう。厚みが足りない場合は、絆創膏を2枚重ねるとよりしっかり保護できます。皮がめくれているときは、治癒タイプの絆創膏を選ぶと痛みもやわらぎます。
指の間にティッシュを挟む
絆創膏が手元にないときは、ポケットティッシュを折りたたんだりちぎったりして指の間に挟みます。靴擦れしている部分を物理的に離すことで患部を刺激しないようにします。パンプスが大きすぎる場合は、ハンカチなどの布を挟むのもひとつの方法です。
出血している場合は水で洗う
靴擦れしている部分から出血している場合は、傷口を速やかに水で洗い流します。傷口を清潔にして雑菌などの侵入を防ぐためです。傷口を水で洗い流したら絆創膏を貼り、応急処置後はなるべく歩き回らないようにしましょう。
ワセリンで患部を保護する
ワセリンを塗ると、ワセリンに含まれる油分が患部を保護し、足とパンプスの摩擦を軽減させます。ワセリンは顔や唇の保湿剤、ヘアワックスとしても使用できるため、普段から持ち歩いておくと便利です。ワセリンがない場合は、油分が含まれるリップクリームやハンドクリームを塗る方法もあります。
水ぶくれは潰さない
水ぶくれになっていても潰してはいけません。潰すと傷口から雑菌が入り、化膿するなど悪化してしまうことがあるからです。外出中は水ぶくれが潰れないように絆創膏を貼っておき、帰宅したら絆創膏を剥がし、水で洗い流してから新しい絆創膏を貼ります。
パンプスでの靴擦れを応急処置した後の注意点
パンプスによる靴擦れで患部が化膿したときは、症状が全身に広がらないよう、放置せずに皮膚科を受診しましょう。水ぶくれができてかゆい場合は絆創膏などで保護しておき、治りかけなどで乾燥し、かゆい場合は保湿剤を塗った上で絆創膏を貼っておきます。炎症が起きてかゆい場合は、患部を冷やすとかゆみがやわらぎます。
パンプスでの靴擦れを防ぐための対処法
パンプスによる靴擦れを防ぐための対処法があります。新しいパンプスでも快適に過ごせるよう、事前に対策をしておきましょう。
靴擦れ防止アイテムを利用する
靴擦れ防止アイテムはインソールやパッド、ジェル、シューズベルト、保護テープなど、多種多様です。例えば、足裏ならインソール、かかとならかかと用のパッドやジェル、保護テープなどを使えば靴擦れを防止できます。摩擦が起きやすい部分に合わせてアイテムを選んでみてください。
前もって絆創膏を貼るかワセリンを塗っておく
靴擦れができてしまう前に絆創膏を貼ったり、ワセリンを塗っておいたりするのも効果的です。靴擦れが起こりやすい場所や、パンプスを履いたときに隙間がないかを確認して対策します。靴擦れ用の絆創膏も販売されているため、出かけるときは常に絆創膏を持ち歩くようにするとよいでしょう。
ストッキングやフットカバーを履く
普段素足でパンプスを履いている人は、ストッキングやフットカバーを履くと、足とパンプスの摩擦を防げます。靴擦れ防止用ストッキングや、靴のデザインに合わせて選べるフットカバーもあります。オープントゥパンプスなら指先部分が開いているタイプ、滑りやすい場合は滑り止めが付いているタイプなど、フットカバーは種類が豊富です。
靴擦れしにくいパンプスの選び方
より靴擦れが起こりにくくするために、パンプスの選び方も意識してみてください。選び方のポイントは2つあります。
両足で試し履きする
パンプスを選ぶ際は両足で履いた上で、店内を少し歩かせてもらうことをおすすめします。両足で歩いてみることで、摩擦が生じる部分はないか、足裏に衝撃が伝わらないかなどを確認できるからです。
かかとの形やサイズが合っていないと靴擦れが起きやすくなるため、試し履きをする際は、まず、かかとが合っているかどうかを確認します。さらに、背伸びをしてみてかかとが脱げないものを選びます。
自分の足の形に合ったパンプスを選ぶ
パンプスは23cm、24cmといった足長のサイズだけでなく、足の横幅、甲の高さ、つま先の形も考慮して選びます。シューフィッターに測ってもらうと、店舗で購入するときだけでなく、試し履きのできないネットショップでの購入時も役立ちます。自分の足に合っているものであれば、試し履きをしたときに圧迫感がなく、歩いても痛みを感じません。
まとめ
パンプスを履いて靴擦れが起こる原因はいくつか挙げられます。靴擦れを防ぐには、足のサイズや形に合ったアイテムを選ぶことが大切です。パンプスを選ぶ際は両足で試し履きをして、自分の足のサイズや形に合ったものを探してみましょう。自分の足のサイズを把握しておけば、豊富なアイテムのなかから選べるネットショップでも購入しやすくなります。
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